日常

nichijo12.exblog.jp
ブログトップ

フランスの至宝、奇跡の初来日!~貴婦人と一角獣展



先日(5月22日)、病気療養中の弟のリクエストで、国立新美術館で開催されている「貴婦人と一角獣展」に行ってきました(*^_^*)。

3ヵ月ほど前、たまたま読んでいた雑誌に、この展覧会の開催予告が載っていたのを見つけた弟が、そのページを私に見せて、このタピスリーを見たいのだけど・・・どうかなあ、と言ったのです。

昨年の暮れ頃から、足の痛みとしびれで歩行が思うようにいかなくなった弟は、遠出の外出は車椅子でしか移動ができなくなりました。だから、申し訳なさそうに連れて行ってほしいと私に言ったのです。

そんな弟の希望なので、是非叶えてあげたいと思いましたが、その頃、体調のアップダウンが激しく、約3ヵ月間の開催中に、もしかしたら見に行くことができないのでは、と不安に思いながら・・・、体調が少し安定して、平日で天気がよさそうな日を選んで、思いきって行こうと決めました(^_-)。

国立新美術館までは、最寄駅の新百合ヶ丘から乗り換えなしで、千代田線の乃木坂まで行くことができ、しかも乃木坂と美術館は直結しているので、ラッキーなことに車椅子でもラクラクに行けるのです(^_-)。

行こうと決めた日は、弟の強い気持ちが通じたのか、体調もすこぶるよくて、5月の爽やかな気持ちのいい風が通る、最高のお出かけ日和になりました(*^_^*)。


♪♫♪♪♫♪♪♫♪♪♫♪♪♫♪♪♫♪


国立新美術館の広い会場の壁に掛けられた、「貴婦人と一角獣」の6枚のタピスリーの前に立ったとき・・・

その大きさにまず圧倒され、何とも言えない深―い赤色の背景が目に入ってきました。
よく見ると、その赤い色の中に無数の花々が散りばめられています(フー、美しい~)。

次に、たくさんの宝石(もうビックリ!)と当時の最高の織物の服を身にまとった、美しい貴婦人と侍女が目に入ってきました。

その貴婦人の傍らで、空想の動物で獰猛だと言われている一角獣が、なぜかとってもかわいい目をして、やさしく微笑んでいるではありませんか^^。
ウフ、とってもチャーミングだわ~(^_-)。

紋章を掲げたライオンやおすまししたワンコ、サルや鳥など、じーっと見ていると、いろいろな動物たちも目に入ってきました。

これが、織物でできているなんて・・・すごーい。近づいてマジマジと見ても、とても信じられません。

フランスのクリュニー美術館の門外不出と言われた「貴婦人と一角獣」のタピスリーが、今回、門外に出ることになったのは、元修道院長の館だったという美術館を改装するためで、その間サプライズで日本に来ることになったらしいのです。

パンフレットに、「フランスの至宝」と書かれていたけど、ほんとうに納得です(*^_^*)。
今まで、タピスリーというものにまったく興味はなかったのに、なんというか、とてもミステリアスで新鮮な感動がありました。



♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬


見終ったあとに、美術館内のレストランで食事をしたのですが、そのとき、弟がこのタピスリーとの出会いを話してくれました(*^。^*)。

弟は、ウン十年も昔の大学4年生のとき、卒業記念旅行と称して、ヨーロッパをひとりで旅行したらしいのです(卒業旅行に行ったことは、今回初めて聞いたわあ~(-_-;)。私の時代には考えられなかったなあ。)

イタリアからフランスに行こうと電車に乗ったら、たまたま隣に座っていた(品のよい)おばさまが、パリに住んでいる妹の家に遊びに行くところで、よかったらあなたもいらっしゃい、と誘ってくれたのだそうです(学生のひとり旅だったので、お金もなく泊まるところもないのでは?とかわいそうに思われたらしいです^^)。

妹が住んでいるというパリのお宅は、料理人がいる、まるで映画に出てくるような瀟洒なすごーく広いアパルトマンだったらしい。(なにしろ、朝ごはんはベッドまで食事が運ばれてきたと言っていました。ヒャー、日本では考えられない生活。ビックリ~(*_*))。

その妹という人は、夫と息子が二人いるのですが、画家でもあるらしく、当時あまり観光客の行かないクリュニー中世美術館に、家族と一緒に連れて行ってくれたとのことでした。

その頃のクリュニー中世美術館は、もともとは修道院長のお屋敷だった建物を美術館として利用していたので、中はとても薄暗く、6連作のタピスリーは、一部屋に1枚ずつ壁に掛けられていて、赤の色は、今回見た色よりずっと暗く、ワイン色に見えたそうです(現在のクリュニー美術館は、一つの広い部屋に6枚のタピスリーが飾ってあるらしいです)。

ふーん、そういうすてきな思い出があったんだ~。きっと、今日の「貴婦人と一角獣」を見ながら、ウン十年も前の青春の記憶を思い出したに違いないわ~。

帰りの電車の中で、「貴婦人と一角獣」のタピスリーはほんとうにすばらしかった、見に来れてよかった~、と言ってくれたので、車椅子を押す疲れも吹っ飛んで、とてもいい気分でした(^_-)。

弟が見たいと言わなかったら、フランスのお宝、恐らく見ることはなかったかもしれないので、もしかしたら、私の方がお礼を言わなければ、ネ(*^_^*)。
ほんとうにすばらしい展覧会でした(*^_^*)。



♪♫♪♪♫♪♪♫♪♪♫♪♪♫♪♪♫♪


♪♪♪ いつものように絵葉書を買ってきました~(*^_^*)。


フランスでは、このタピスリーを知らない人はいないくらい有名で、中世美術のモナリザと言われているらしいです。
解説によると、6連のタピスリーのうち5枚は、「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」の5感を表していて、残る1枚は「我が唯一の望み」で、これが何を意味するかについては、“愛”“知性”“結婚”などの諸説があり、いまだ謎に包まれているらしいです。なんともミステリアス(^_-)。



c0237493_253287.jpg
「触覚」



c0237493_2535457.jpg
「味覚」 一角獣の目がとても優しくてチャーミング(^_-)。(一角獣は貴婦人に対する男性の恋人の役割を演じているらしい。やっぱりね~^^)。



c0237493_2543680.jpg
「嗅覚」



c0237493_32118.jpg
「聴覚」



c0237493_323664.jpg
「視覚」



c0237493_33064.jpg
「我が唯一の望み」



c0237493_2257168.jpg
豪華な衣装を身にまとった貴婦人は、白馬に乗った王子様を待っているお姫さまって、こんなのではないかしら?と中世のお姫様物語を想像してしまったけど^^、どの貴婦人も、何となく物悲しい表情をしていて(私には幸せそうに見えなかった~)、恐らく、将来悲しい結末が待っているに違いない、と想像を膨らませてしまいました^^。
# by bananadebu | 2013-06-17 00:00 | 音楽・美術

ユジャ・ワンに夢中(^_-)



“開いた口がふさがらない”

アメリカのワシントン・ポスト紙が、ケネディセンターで行われたユジャ・ワンのリサイタル・デビューについて、こう報じたらしい。


c0237493_7495868.jpg



ユジャ・ワンは、1987年北京生まれの若手ピアニストです(もちろんワンコではありませんよ~^^)。
私が、ユジャ・ワンというピアニストを初めて知ったのは、今から4年くらい前。テレビで放送された「ヴェルビエ音楽祭2008」という番組でした。
スイスのリゾート地のヴェルビエという町で、毎年夏季に音楽祭が開催されるのですが、そこで開かれたコンサートの一つを、NHKBSが放送したのです。

そのときの衝撃ったら(驚)。
まさに、“開いた口がふさがらない”(^_-)。

圧倒的なテクニック。
演奏が始まるや、すぐにタダモノではない^^とわかりました。
何しろ、画像を早送りしているのでは?と思うほど驚異的に指が動くのです(今まで、こんなの見たことがありません)。
単に指が早く動くだけでなく、一音一音がはっきりとしていて曖昧な音はまったくと言っていいほどないのです。
小柄で華奢に見えるのに、体全体が筋肉とバネでできているのでは?と思うほど、フォルテ(大きい)の音は、これでもか~というほどf・f・f・f・f、ピアノ(小さい)の音は、消えるように小さな音でも、絶対に消えないで鮮明に聞こえてくるのです。

驚いたのはテクニックだけではありません^^。
肩を大きく出した深紅のドレス。挑発的な目と髪型。濡れた半開きの唇^^。ピョコンとする独特のお辞儀。
どれをとっても、今までのピアニストの常識から外れているタイプのように思いました。

更に驚いたのは、豊かな深い音楽性。
そのときの演奏曲目は、リストのソナタ変ロ短調や、ラヴェルのラ・ヴァルスなど難曲揃いだったのですが、見た目は、かなり非常識的^^に見えるけど、音楽の運びは、極端な解釈をしたり、奇をてらうような演奏ではなく、若い演奏家らしく素直で非常に好感が持てました(^_-)。


それからは、彼女が来日すると演奏会に足を運ぶようになりました。
先日(4月21日)聴きに行ったサントリーホールでの演奏会も、すごかった~(^_^)v。

もう、すっかり慣れたけど^^。
髪は、ショートカットにして、体の線にピッタリフィットする黒の超ミニドレスと黒のパンスト(チューブドレスと言うらしいです^^)、そして、恐らく12センチ(たぶん、ネ^^)はありそうな黒の光り輝くピンヒールを履いて登場したのです。

そして、ピョコンとする独特のお辞儀。開場がざわめき立つのはもちろんでしたが、演奏が始まると、一瞬にしてシーンとして、衣装なんてどうでもよくなりました^^。
それからは、彼女のペースに引き込まれ、ずうっと圧倒されっぱなしです。

興奮のなか、第一部が終わり、20分の休憩のあと第二部が始まりましたが・・・。
真っ暗な舞台にライトが当たって登場したユジャ・ワンは、なんとなんとお着替えしていました(そんなピアニスト初めてでーす^^)。

体にピッタリの超ミニドレスは同じですが、今度は黒ではなく鮮やかなオレンジ色に変わっていました。
またまた、会場がどよめきました^^が、すぐにシーンとして、後半の演奏もどれも期待を裏切らないすばらしいものでした。

でも、でも、更にすごいことが待っていたのです(^_-)。
アンコール曲を6曲も弾いてくれたのです。もう、ただただびっくり~。
どの曲一つとっても、会場を圧倒させる難曲ばかりです。

最後の最後まで、体力も集中力も持続したまま、会場を楽しませてくれたユジャ・ワンは、同じ人間とは思えませんでしたよ~(*_*)。

でも、でも、でも、更に更にすごいことが・・・^^。
6曲のアンコールを聴いた興奮が冷めやまないまま、会場の外に出たら、広ーいホールに30メートル(いや、もっとかな?)はありそうな長―い列ができていました(若い女の子の列ではないのですよ~。オシャレをして演奏を聴きに来られた老若男女の方々なのでーす^^)。
時間も9時を過ぎていたのに、これはすごいことです。
ユジャ・ワンは、この列に並んだ人全員に、会場で購入したCDにサインをして握手をするのです。このサービス精神のすごさと体力には、もう脱帽です。

当分、ユジャ・ワンに夢中状態は続きそうでーす(*^_^*)。



c0237493_7485839.jpg
      アンコールの6曲。どの曲も会場を楽しませてくれました(*^_^*)。





「ヴェルビエ音楽祭08」で披露した「熊蜂の飛行(リムスキー・コルサコフ)」。ユジャ・ワンにとっては、この程度の曲は余興レベルかも(^_-)。





グルックのメロディ。テクニックを前面に押し出した曲ももちろん好きですが、スカルラッティやバラード風の曲もほんとうにすばらしいです(鳥肌が立ちます)。むしろ、こういう静かに歌う曲の方がユジャ・ワンのすばらしさを感じます(*^_^*)。


★今回のツァーのトッパンホールで行われたコンサート(4月17日)は、5月22日(水)、NHKBS「クラシック倶楽部」で午前6時から放送されるそうです。録画してあのときの余韻をもう一度味わいまーす(*^_^*)。
# by bananadebu | 2013-05-09 08:39 | 音楽・美術 | Comments(4)