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「ドビュッシー、音楽と美術」展~ブリジストン美術館



10月12日(金曜日)、その日は暑くもなく寒くもなく、散歩するのにはもってこいのお天気に恵まれ、京橋のブリジストン美術館で開催されていた「ドビュッシー、音楽と美術」展に行ってきました(^_-)-☆。
(見に行くに至った経緯は、前回の「秋の雲、そしてばなな」のCさんとのコメに書かれています(^_^)v)


この展覧会のパンフレットには、副題に「印象派と象徴派のあいだで」とあり、ドビュッシーと同時代の美術との関係に焦点をあてて、印象派や象徴派の芸術家の作品を紹介しています、と書かれていました。


印象派というジャンルは、今さら説明するまでもなく、ウン十年も前に習った、中学や高校の教科書に、画家ではモネやルノワール、作曲家ではドビュッシーやラベルなどが属すると書いてあり、この歳になるまであまり深く考えることもなく、「ドビュッシー=印象派」、と素直に記憶していました。


それが、今回の展覧会で初めて知った衝撃の事実(まあ、大袈裟ですが^^)

「ドビュッシーは印象派ではない」 らしいのです。


近年、「ドビュッシーは印象派ではない」との見方がクローズアップされていて、現在の音楽史の通説では、「ドビュッシーは象徴派」という派に位置しているのだそうです。
ドビュッシー自身が、「印象主義」という範疇の位置づけを嫌って、印象主義者だとは認めなかった、と音声ガイドでも紹介していました。


えーっ?そんなー。
でも、象徴派ってなによ? 今まで聞いたことがなかったわー(^_^;)。


まあ、私にとってはどっちに属していようが、ドビュッシーの音楽が変わるわけではないし、あまり関係はないけど・・・。だけど、ちょっと気になるなあ。


♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫ 


この展覧会では、ルノワールの描いた有名な「ピアノに向かうイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロール」の絵をはじめ、ドビュッシーの活躍していた時代の絵画を中心に、150点近くの作品が、とても見事に分類され、関連付けられた10のコーナーに分けられて展示されていました(かなりの見応えでした)。


ドビュッシーは、気に入った絵画をいろいろ収集して自宅に飾るなど、絵画をとても好んだ作曲家だったらしいのですが、作曲するうえに影響を受けたのは、印象派のモネやルノワールではなく、多くが象徴派と言われた画家だったとのことです(北斎や広重の版画など、ジャポニズムにも影響されたらしいです)。特に画家のドニとは深い交流があって、ドビュッシーのいくつかの作品の譜面の表紙には、ドニの絵が使われていて、その美しい譜面も展示されていました。


絵画だけでなく、象徴派と言われる詩人からも、いろいろ影響を受けたとのこと。   
ドビュッシーの代表作の管弦楽「牧神の午後への前奏曲」は、フランスの象徴派の詩人マラルメが書いた「牧神の午後」にインスピレーションを受けて作曲し、ピアノ曲の「月の光」は、やはり象徴派の詩人であるヴェルレーヌの詩にインスピレーションを受けたそうです。(マラルメもヴェルレーヌも、なんだかとても難しそうな感じがして、実際に詩を読んだことはありませんが(^_-))。


とは言え、私には、ドビュッシーの海の描写は、印象派の画家と言われるモネが描いた、照りつける太陽の光を反射し、きらきら輝く水面を想像してしまいます。


やっぱり、ドビュッシーは印象派と言えなくもない?、と思うのですが・・・
印象派と象徴派の違いって、なんだろう?


どっちに属していようがあまり関係ないわ、と言っておきがら、やっぱり気になっているのです^^。
(7月にアップした「ダン・タイ・ソンのピアノ演奏会」でも、「ドビュッシーの音楽は印象派の絵を思い浮かべる、」というようなことを書いていたので(^_^;)。)


ネットで調べてみたら・・・
「印象主義は外界を描写し、象徴主義は内面の表現を志向する・・・」
うーん、難しくて、やはり私にはよく理解できません((^-^)ゞポリポリ)。


でも、素人考えですが、ドビュッシーが活躍した19世紀末から20世紀初頭にかけては、印象派と象徴派は、反発しながらも時代的に重なり合っていたとのことなので、ドビュッシー自身が印象派を否定していたとしても、どちらからも強い影響を受けたと思うのが、妥当のような気がしてなりません。


今回の「ドビュッシー、音楽と美術」に付けられた「印象派と象徴派のあいだで」という副題は、はっきり決めつけないで、なにか曖昧で、それが見る側にいろいろなことを想像させるので、うまい^^副題を付けたものだと、感心してしまいました(^_-)。


これからは、「象徴派のドビュッシー」と呼ばないといけないのかしら?
なんかしっくりこないけど~(^_-)-☆。



♫♪ 美術館のショップで、気に入った絵葉書を買ってきました(*^_^*)。

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      絵葉書:ルノワール作「ピアノに向かうイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロール」

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                絵葉書:ドニ作「木々の下の人の行列」

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               絵葉書:マネ作「ステファヌ・マラルメの肖像」

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                絵葉書:ドガ作「踊りの稽古場にて」

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                  絵葉書:クロス作「黄金の島」


今回の「ドビュッシー、音楽と美術」展は、日本に来る前に、パリのオランジュリー美術館で開催され、予想を上回る入場者で話題になったとのことでした。やはり、企画がユニークで素晴らしかったのですね(#^.^#)。
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by bananadebu | 2012-10-22 11:17 | 音楽・美術