昨年の6月に仕事を辞めるまでは、仕事と家事の両立で手いっぱいだからと、もっともらしい理由をつけて((^-^)ゞポリポリ)、部屋に花を飾ったり、ベランダで植物を育てたりという、ゆったりした生活をあえて拒否して、せかせかと毎日を暮らしていました^^。
だから、家の中にお花を飾るのは、お客様がいらしたときくらいで^^、ベランダに植木鉢が並ぶのは、たまたま気に入ったお花を衝動買いしたときでした(そのうち枯らしてしまうのがオチでしたが(>_<))。
3年前の年の暮れに、群馬の実家に帰った際、母がお正月用の花にどう?と、ピンクのシクラメンをおみやげに持たせてくれました。それは、近くのスーパーで購入したらしく、ごく普通のシクラメンでした。
それは、水をやるだけなのに、毎日ピンクの花をいっぱい咲かせて、いつもは殺風景なマンションの部屋を明るくしてくれました。
花が咲く時期が終わり、役目を終えたかのようなシクラメンは、(また、仕事と家事の両立はたいへんだからと身勝手な言い訳をされて)、ベランダの片隅に置かれたまま忘れられてしまいました(-_-;)。
それから、またお正月が近づいてきて、あのピンクの花のシクラメンを思い出し、ベランダにほったらかしにされていた植木鉢をみたら、寒い中、葉っぱは辛うじて枯れずに耐えていました。
去年の今頃はいっぱい花を付けていたのに、今年は咲かないのかしら?
でも、当然よねえ。思い出したときに水くらいはあげたような気がするけど、肥料もなにもあげずにほっといたのだから・・・
このシクラメンはもう咲かないだろうからそのうち処分しよう、と諦めて、そのままベランダの片隅に置いておきました。
それから3ヵ月後、あの震災が起きました。
幸い我が家は、地震の直接の被害はありませんでしたが、来る日も来る日も東北地方の悲惨なニュースや放射能汚染の情報が流れ、マンションの閉め切った窓越しから外を眺めては、何とも言えない暗い気持ちで毎日を過ごしていました。
そんなとき、朝起きて窓のカーテンを開けたら、処分しようとベランダにほってあったあのシクラメンが、ピンクの花を咲かせていたのです。それもいっぱいです。そのときは、まるで奇跡が起こったのでは?と思うくらい感動して、ほんとうに幸せな気持ちになりました。
花って、人に感動を与えるものなんだ、と初めて実感した瞬間でした(*^_^*)。
実は、夫の弟夫婦が福島県の郡山市に住んでいて、被災したのですが、仕事があるので、その後も郡山を離れず住み続けています。
この1年間の苦労は、遠くに住んでいる私たちの想像を遥かに超えたものだと思いますが、そんな環境の中でも、少しでも明るく幸せな気持ちになってほしいと、昨年の暮れにピンクのシクラメンを贈りました(例年は、お菓子などを送っていたのですが・・)。
先日、郡山の義理の妹から、用事で電話があったのですが、最後に「ピンクのシクラメンがまだいっぱい咲いていますよー」と、うれしい一言。
やっぱりシクラメンを贈ってよかったー(-^〇^-)。
この電話で、私も幸せな気持ちをいただきました。
昨年の震災のあと、毎日毎日咲いてくれたシクラメン。
今でもベランダに出しっぱなしなので、今年はどうかな?と思っていたら、今頃になって咲く準備をしていました(^0^)。
昨年の暮れ、弟夫婦には贈答用のりっぱな(笑)シクラメンを贈りましたが、我が家には500円のシクラメンを買いました^^。見切り品ですが、今でも毎日ピンクの花を咲かせてくれま~す(^0^)。
これは屋外用シクラメンです。やはり500円で買いました^^。これがいちばん元気に花を咲かせています(-^〇^-)